MAUが12億を上回ったWeChatは中国で一番使われているSNSアプリとなっています。通信技術及びDXの推進により、中国に住んでいる人々に大きい影響を与えています。これからWeChatの最新トレンドおよびマーケティング施策について、紹介していきます。
WeChat:MAU12億の国民アプリ
Wechatはチャットのみに限らず、モーメンツや公式アカウントなどソーシャルメディア関連機能から、モバイル決済や公共サービスまで多様なファンクションを実装しているため、日常生活のあらゆる場面に浸透している。膨大な利用者かつ多様なツール完備で、ソーシャルマーケティングのインフラとも言える。
WeChatの基礎機能
ーモーメンツ&グループチャット
モーメンツは2012年から導入された、Facebookのタイムラインのようなもので、キャラクター設定、KOLの養成、バズマーケティングなどによく使われている。グループチャットはユーザーとリアルタイムでコミュニケーションがとれるため、コミュニティ運営のツールとして活用されている。
ー公式アカウントとミニプログラム
企業・個人公式アカウントは定期的にフォロワーに発信するだけでなく、フォロワーと文字・画像・音声・動画でコミュニケーションがとれる。そのため、コンテンツマーケティングの基盤とみなされている。ミニプログラムはWeChatの中で作られる「小さなアプリ」で、ユーザーに様々なサービスが提供できる。
ーチャンネル(最新機能)
2020年にチャンネル機能が新しく実装され、ユーザーが1分ほどのショットビデオをアップロードできるほか、コンテンツにリンクを追加してモーメンツやチャットにシェアすることもできるようになった。バイトダンス(Douyin・Tiktokなど)への対抗が狙いだと考えられる。
WeChatのマーケティング施策
ーライブ・チャンネルの運用が中心
WeChatのチャンネルやライブ機能を利用して集客し、ファンのコミュニティを設立してオンラインでカスタマーを維持する。他にも、オンラインで集客し店舗で消費するO2Oモデルも、グルメなど実店舗での消費に依存する業界で活用されている。
株式会社有半堂では、日本貿易振興機構JETROと中国のWeChat Payと組んで、日本の商品を中国に販売する越境EC プラットフォーム【日本国家館(Japan Mall)】のWeChat チャンネルのコンテンツプロデュースを担当。日本カルチャーの魅力を動画コンテンツで表現し、【日本国家館(Japan Mall)】公式アカウントにあるミニプログラム(ショップ機能)の日本商品の #販売促進 へと貢献しています。
ー公式アカウントが中心
公式アカウントをブランディングの本拠地として、多様なPR活動で新規客を獲得し、質のよいコンテンツを継続的に発信することでカスタマーとの関係を維持する。また、有料コンテンツやプレイスメントによってマネタイズも可能である。
ーグループチャットが中心
ファンクラブ・コミュニティーを開設し、カスタマーと直接コミュニケーションをとる。それによって信頼関係を築き、ユーザーエンゲージメントの向上を実現する。
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